クイズの作り方は?良い問題を作るために押さえたいルールと例題
現在もなお、テレビではクイズ番組が多く放送されているように、クイズは人々の興味を引くコンテンツです。クイズは娯楽としての役割だけでなく、企業での研修や学習でも効果を発揮します。しかし「実際にクイズを作ってみたい」と考えても、その作り方が分からないという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、具体的なクイズの作り方について紹介します。作る前に押さえるべきポイントや出題形式、作る際のコツなども解説しますのでぜひ参考にしてください。
クイズを作る前に押さえるべきポイント3つ
クイズを作る際は、以下の3つのポイントを押さえた上で作成しましょう。
情報の鮮度や信頼性に注意する
問題を作成する際は、情報が最新かどうかに加えて、情報の信頼性を確認する必要があります。例えば「鎌倉幕府の成立は1192年」と長く言われていましたが、現代では「鎌倉幕府の成立は1185年」と言われることがあります。
情報は常に変化していくため、以前まで常識とされていたことが、常識ではなくなるケースも珍しくありません。常に最新の情報を確認しなければ、クイズの信頼性に影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
正解は1つだけにする
解答者が不満を抱くことがないよう、正解は1つだけにする必要があります。例えば「起源は諸説あり」という事柄をクイズの題材にすると、正解が複数存在するということになってしまいます。正解が複数あると解答者が困惑するため、質の良いクイズとは言えません。
「正解は1つしかない」と思っていても、本当に正解は1つだけなのか、よく確認することが大切です。
適度な難易度にする
あまりに難易度が高いクイズは回答率が低くなる可能性があり、また盛り上がりに欠けてしまうこともあるでしょう。反対に、難易度が低すぎるクイズも解答者は楽しみを感じられないかもしれません。
出題者は作問をする際「少し考えなければ解けない程度の難易度」になるよう、バランスを考える必要があります。
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クイズの作り方をステップごとに紹介
クイズを作る際は、共通したステップに従って作成すると、質の良い問題が作りやすくなります。ここでは、そのステップを紹介します。
【STEP1】目的を決める
はじめに、クイズを作る目的を決めましょう。ただやみくもにクイズを作成するだけでは、なく、クイズによって何を実現させたいのかを考えることが重要です。
クイズを作る目的のよくある例は、下記の通りです。
みんなで楽しい時間を作りたい
社内研修に活用したい
理解度を確認したい
目的が決まった後は、目的に沿って問題を作ります。研修の内容などを定着させたい場合は、覚えてほしい項目が解答となる問題を作成することが重要です。クイズ大会など、単純に楽しい時間を作りたい際は、出題者の好みで問題を作成しても良いでしょう。
【STEP2】ターゲットを決める
クイズを作る上では、ターゲットの設定も欠かせません。どのような人を相手にクイズを出すのかによって、問題の方向性が変化するためです。
例えば「野球」に関するクイズを出題する場合、野球を全く知らない人に向けてマニアックな問題を出しても、解答者は楽しめません。一方、野球に対する知識が豊富な人であれば、マニアックな問題を喜ぶでしょう。問題の方向性を決めるためにも、適切なターゲット設定が大切です。
【STEP3】難易度を調整する
クイズを出す目的とターゲットを決めた後は、問題の作成に取り掛かります。簡単な問題から難しい問題まで、バリエーションが豊富であれば質の高いクイズと言えるでしょう。
難易度の調整は、単純に難しい答えを用意する方法に加えて、問題文や解答の選択肢で調整することもできます。例えば「北海道は広い」という前提知識を基にした以下のクイズは、選択肢によって難易度の調整が可能です。
難易度を低くしたい場合の例
Q:北海道の市町村はいくつ?(2023年4月時点)
1:1792:52
難易度を高くしたい場合の例
Q:北海道の市町村はいくつ?(2023年4月時点)
1:1792:175
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よく使われるクイズの出題形式
クイズを出すときに使用される出題形式には、数多くの種類があります。どの種類が適しているのか、クイズを作る段階で把握しておきましょう。ここでは、よく使われるクイズの出題形式を3つ紹介します。
◯×問題
◯×問題は、クイズの出題形式として非常によく使われています。シンプルでありながら、奥が深い問題を作るときに効果的な形式です。問題例は以下の通りです。
問題例
日本でもっとも人口が多いのは東京都だが、2番目は大阪府である。◯か×か。
正解が×になる問題を出題するときは、「なぜ×なのか」を説明できるよう準備しておきましょう。しっかりと説明できる準備ができていなければ、質の良いクイズになりません。
択一問題
択一問題は、選択肢を用意して正解を選ばせる出題形式です。選択肢の数は出題者が決めることができるため、難易度の調整がしやすいメリットがあります。問題例は以下の通りです。
問題例
次の4つのうち、正しい文章を選べ。
1:日本の首都は東京都である2:日本の首都は大阪府である3:日本の首都は京都府である4:日本の首都は愛知県である
なお、択一問題の場合は「正解を2つ選べ」のように、さまざまな工夫ができるでしょう。
記述問題
記述問題は、解答者に選択肢を提示せず、正解を記述してもらう出題形式です。◯×問題や択一問題のように選択肢がないため、解答者が負担を感じやすい傾向があります。問題例は以下の通りです。
問題例
WBCの正式名称は何か。
「業務効率化」が企業にとって重要な理由を書け。
記述問題で出題するときの注意点は、採点の公平性を保つことです。同じ解答でも、採点者によって点数が変わってしまうといったことは避けましょう。
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クイズの作り方のコツとは?
問題の質を良くするためには、クイズの作り方のコツを知っておくことも大切です。以下の2点を意識して、クイズを作成しましょう。
問題文が長くなりすぎないよう注意する
あまりに問題文が長くなると、解答者は問題文の段階で集中力が途切れてしまいます。解答者に余分なストレスがかからないよう、問題文は適切な長さにしましょう。
目安として、問題文の長さは最大でも50文字程度にしましょう。また、主語が複数登場するなど分かりにくい文章にならないよう気を付けることもポイントです。
使用する語句の表記を統一する
細かな部分ではあるものの、問題文や答えで使用する語句を統一することが重要です。例えば「コンピュータ」や「コンピューター」など、表記がバラバラになりやすい言葉は多くあります。
神経質な人からすれば、そういった細かな違いが気になって、集中力を欠いてしまうことも少なくありません。表記は全て統一し、ゆれが起こらないように配慮しましょう。
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作った後の管理も大切
良い問題を作ることは大切ですが、社内研修等で活用する場合は採点や成績管理も重要です。特にeラーニングを活用した研修等でクイズを取り入れる場合は「管理」こそがキモとなるでしょう。
ただ問題を用意するだけでは、解答者の理解度を把握することができません。「問題を作って終わり」ではなく、クイズに対するメンバーの成績がどうなっているのか、作成者側が確認することを徹底しましょう。
成績を分析し、各解答者の得意な分野や克服すべきウィークポイントを浮かび上がらせることで、人材育成の効率化にもつながります。
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お試しクイズにチャレンジ!
ここまでの内容を踏まえて、お試しクイズを用意してみました。クイズは全部で5問出題されます。ぜひチャレンジしてみてください。
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まとめ
質の高いクイズ問題を作成したい場合は、事前に押さえるべきポイントを把握して、目的やターゲットを決めることが重要です。問題文が長くなりすぎないよう気を付けるなど、解答者にとって親切な問題作成を心掛けましょう。
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