LMSとは

LMSとは

LMS(学習管理システム:Learning Management System) とは、インターネットを通して教材の配信や成績の管理を行うシステムのことです。教材はサーバ上に設置され、学習者は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを使って学習します。学習状況や成績はサーバ上で一元管理されます。教材とLMSは共にSCORMという仕様に従って開発されている場合が多く、SCORMに準拠した教材であれば異なる会社の教材を搭載することも出来ます。
以前(およそ2010年頃まで)は企業ごとにサーバを構築し、企業や学内に設置(オンプレミス)する場合が多かったですが、現在(2021年)では、パブリッククラウド上にサーバを構築し、SaaSとして提供されるLMSが増えています。弊社のlearningBOXの場合、専用サーバプランを選ばれた場合は、AWS(Amazon Web Services)上に顧客ごとに専用のサーバを構築し提供しております。

LMSの機能

LMSを使うことで、以下のことを実現できます。

  1. 教材を効率よく配布する
  2. 学習状況を記録しレポートを出力する

1. 教材を効率よく配布する

CDやDVD、USBメモリなどを使って教材を配布することを考えてみましょう。数時間分の動画や、予め内容が確定した学校の教科書のような内容であれば、こういった方法で配布しても問題なさそうです。しかし、数百時間に及ぶ動画の場合は容量がおおきすぎて配布し辛いですし、新商品が出る度に追加されるメンテナンスマニュアルなどの場合は頻繁に配布作業が発生してしまいます。LMSを使うことで、莫大なコンテンツの中から必要な部分だけを使うことができますし、教材の追加や変更も即時反映できます。また、CDやDVDを作成する費用、印刷や郵送に掛かる費用の節約にもつながります。

  • コンテンツが膨大な場合
    数百時間の動画や、大企業の全商品のマニュアルなどを事前に全て配布することは困難です。LMSを使うことで、必要な部分を必要なときにインターネット経由で取得できます。
  • コンテンツの変更が発生した場合
    LMSを使った学習環境では、学習教材はサーバで集中管理されているため、いつでもコンテンツの追加や編集を行えます。
  • コンテンツを安全に配信する
    CD-ROMやDVDを使って教材を配信するとメディアの持ち出しや紛失のリスクがあります。LMSを使い、特定のネットワークからしかアクセスできないようにしたり、端末側に教材を残さないことでコンテンツの漏洩リスクを軽減できます。

2. 学習状況を記録しレポートを出力する

LMSを使ったeラーニングでは、学習状況をサーバで管理しているので、学習状況をリアルタイムに確認できます。learningBOXを使うと誰がどの設問にどのように回答したかという情報まで管理画面で確認し、CSVでダウンロードすることもできます。学習情報を集中管理することで、学習が遅れている人に適切に対処したり、正誤情報の分析から問題の品質を継続的に向上させることができます。

  • 進捗が思わしくない学習者を発見する
    システム上でメッセージを送ったり、電話やE-mail、直接話しかけることで進捗を促したり、進まない原因を把握する。
  • 多くの人が間違える問題を発見する
    不適切な問題を出題していないか確認したり、教え方が適切であったか確認する。
  • 正答率から問題の難易度や学習の習熟状況を把握する
    問題ごとの正答率を確認することで、問題が簡単すぎたり、難しすぎたりしないか確認できる。学習者ごとの正答率を確認することで、取り残されている生徒がいないか確認できる。
  • 正答率の高い人が間違える問題は要注意
    正答率が高い人がよく間違える問題は、問題自体が不適切な可能性がある。LMSを使って試験や学習を提供することで問題の妥当性の評価にも繋がる。
  • 外部認証などのために学習記録を残す
    プライバシーマークやISMSなどの認証を取得し維持していくためには、従業員に対して適切な教育を行い、その成果を記録していく必要があります。学習成果の把握は、紙ベースのテストでも可能ですが、多くの従業員に対してテストを実施し、その記録を残していくためには、LMSを活用した試験実施が適しています。
  • 塾や予備校での指導に
    LMSによっては、学習者毎の学習状況やLMS上で実施したテストの結果を”カルテ”として表示できるものがあります。個人ごとのカルテを見ながら面談や進路指導を行うことで、その生徒に最適な指導を効率的に提供できます。このような機能をeポートフォリオと呼びます。learningBOXでも、順次”カルテ”機能を実装していきます。
  • 社内検定
    企業内で様々な雇用形態の労働者が混在する際、各企業が注力しなければいけないポイントの一つに「人材育成」があります。多様な雇用形態の労働者が足並みをそろえて企業の売上を伸ばし、発展させていくためには、労働者の特性に沿った教育を施し、スキルアップをさせていくことが必要不可欠となります。このような企業をサポートするために2016年4月より、『キャリア形成促進助成金』が開始されました。eラーニングシステムを使うことで、社内検定の認定を効率的に公正に実施できます。

教材について

LMSは学習管理システムですが、学習する(させる)教材がないと使い物になりません。教材に関しては、運営元が提供する教材を使うタイプのLMSと、利用企業や学校が手配したり作成するタイプのLMSがあります。

運営元が提供するタイプ

中学生・高校生向けの教材が入っているLMS、ビジネス教材が入っているLMSなどがあります。これらのサービスはLMSを提供するというより、学習コンテンツを提供するサービスといえます。

利用企業や学校が用意するタイプ

learningBOXはこのタイプのLMSです。learningBOXにコンテンツを搭載して、コンテンツとセットで提供されているケースもありますが、learningBOX単体では教材が付属しておりません。

learningBOXの特徴

手軽にすぐ使える

learningBOXは、少しでも多くの人に学びの機会を獲得してほしいという思いから、「使いやすくて低価格」にこだわったeラーニングシステムです。100アカウント利用でも年間33,000円(税込)からご利用いただけます。社内研修・検定試験・通信教育など、多様な学びに対応できるよう、細やかな機能でオンライン学習環境づくりをサポートします。

教材を自分で作れる/既存の資料を配信できる

learningBOXを使うとクイズ形式や試験形式の問題を簡単に出題することができます。また、PDFや動画など既存の資料を容易に教材として活用いただけます。learningBOXでご利用いただける教材はこちらをご覧ください。